日本名水百選にも指定された白川水源をはじめ、11の湧水地による「南阿蘇村湧水群」がある水源の宝庫。この豊かな水資源は農業にも活かされています。水源それぞれに魅力的な景色や歴史があり、イチオシの水源がある村民も多い。農園ベルの樹「イチオシ水源」は中松地区の塩井社水源＆塩井神社。

現在も噴煙を噴き上げる中岳を含めた5つの岳の総称で阿蘇山とも言われる。これら阿蘇五岳は、北側外輪山の大観峰から眺めると、 ちょうど「像（ねはんぞう」のように見えることもあり、古来より畏敬の対象として人々に崇められてきました。「像」として親しまれる阿蘇五岳は、夏は水田に映る逆さ阿蘇、冬は雲海など四季折々の表情が楽しめる景勝地です。

約1万3千年前、縄文時代から存在してきたと言われる阿蘇の草原。阿蘇の草原は、人々の暮らしを支えてきた農畜産業の基盤、貯水機能による災害抑制、草原特有の生物多様性、観光資源などの機能を発揮し、私たちに様々な恵みをもたらしてきました。人が手を入れなければ維持できない草原は、阿蘇の人と自然の歴史そのものです。

面積の大部分が標高400m以上、1年の平均気温は14.6度で、年間降水量は全国平均の2倍と、冷涼な気候と多雨が特徴。平地と比べて冷涼な気候なため、病害虫の発生も少なく、農薬を使わない有機栽培や循環型農業に向いている土地ともいえます。阿蘇山からの火山灰と植物性有機物で構成される肥沃な黒ボク土と、山地ならではの昼夜の大きな寒暖差により美味しい作物が育ちます。